容器形態 検査項目 保存

W1
抗原検査採取セット

容器画像



貯蔵方法 室温
有効期間 3年
水痘・帯状ヘルペスウイルス抗原[FA]
単純ヘルペスウイルス特異抗原[FA]
絶凍
採取方法
●検体の採取方法
病巣基底細胞が多数得られれるように採取して下さい。
早期の水疱病巣が検体として最適です。水疱内容液および膿は、検体として不適当です。
  1. 滅菌針を用いて上部の皮あるいっは痂皮を剥がします。
    図1
  2. 病巣を覆っていた上部の皮をピンセット等で、除去します。
    図2
  3. 綿棒を精製水や生理食塩水で軽く湿らせます。
  4. ウイルス感染細胞は、病巣基底部にありますので、病巣基底部全面を綿棒で強くぬぐいます。
    図3
    ・注意
     膿が出ている場合には、まず膿をぬぐい去り、別の綿棒で検体を採取してください。この時、病巣基底部をかき乱さないよう注意してください。
●操作法
・検体の塗抹
  1. 綿棒を回転させながらスライドグラスの2個の円内に塗りつけます。このとき綿棒は、スライドグラスに平行にして、全表面を触れるように塗抹します。不均一にならないように注意してください。
    図4
  2. 綿棒をすてる前に検体が均一に広がっているかどうか確認します。均一になっていれば不透明に見えます。透明に見える部分があれば、そこへ綿棒をあてて再び塗抹します。
  3. そのまま風乾します。
  4. 乾燥したスライドグラス上に十分な量(検体にゆきわたる)のアセトンを添加し、蒸発させます。
    ・検体はスライドグラス2枚をご提出ください。
●検体の保存
 乾燥後のスライドグラスは、塗抹面を下にし、オブジェクトケースに入れ、検査項目名、病院名、氏名等を記入後、凍結保存してください。
検査項目 保存
クラミジアトラコマティス抗原[FA] 絶凍
採取方法
●検体の採取方法
・尿道からの採取
  無傷の上皮細胞が多数得られるように採取してください。膿および滲出液は検体として不適当です。
  1. 排尿後は1時間以上経過してから検体を採取してください。
  2. 専用綿棒を用い、回転させながら尿道に2〜4cm挿入します。
    図5
  3. 強く回転させて上皮細胞を剥がし、1〜2秒間そのままにします。
  4. 綿棒を引き抜き、直ちにスライドグラスに塗りつけます。
●子宮頸管からの採取
  無傷の立方または円柱上皮細胞が多数得られるように採取してくだささい。扁平上皮細胞は検体として不適当です。
  1. 頸管の入口を拭うための綿棒と検体採取のための綿棒があります。
  2. 頸管の入口を最初の綿棒で拭って過剰な粘液および滲出液を除去します。
  3. 新しい綿棒を子宮頸管に挿入します。(扁平-円柱境界部より奥に入れます。)
    図6
  4. 頸管の全表面に触れるように5〜10秒間強く回転させながら細胞をはがします。
  5. 膣表面に触れないように引き抜き、直ちにスライドグラスに塗りつけます。
●操作法
・検体の塗抹
  1. 綿棒を回転させながらスライドグラスの2個の円内に塗りつけます。このとき綿棒は、スライドグラスに平行して全表面にふれるように塗抹します。不均一にならないように注意してください。
    図7
  2. 綿棒をすてる前に検体が均一に広がっているかどうか確認します。均一になっていれば不透明に見えます。透明に見える部分があれば、そこへ綿棒を当てて再び塗抹します。
  3. そのまま風乾します。
  4. 乾燥したスライドグラス上に十分な量(検体にゆきわたる)のアセトンを添加し、蒸発させます。
    検体はスライドグラス2枚をご提出ください。
●検体の保存
  乾燥後のスライドグラスは、塗抹面を下にし、オブジェクトケースに入れ、検査項目名、病院名、氏名等を記入後、凍結保存してください。
[ご注意]
 検体採取時に無理な力がかかりますと、綿棒が折れる可能性がありますので、十分ご注意ください。